19歳の石井さやか 2度目の全日本選手権で初V「自信が付きました」<女子テニス>
三菱電機ビルソリューションズ 全日本テニス選手権 99th
日本テニスの頂点を争う大会、三菱電機ビルソリューションズ 全日本テニス選手権 99th(東京/有明、ハード)は11日、女子シングルス決勝が行われ、第3シードの石井さやか(ユニバレオ)が第1シードの齋藤咲良(富士薬品)を6-2, 3-6, 6-4のフルセットで破り、優勝を果たした。試合後の会見では「自信が付きました」と語った。 【画像】プロ転向の石井さやかと父・石井琢朗のツーショット 元プロ野 球選手の石井琢朗氏を父に持つ石井は昨年1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)ジュニアで単複4強入りするなどジュニア大会で結果を残すと、昨年3月にプロに転向。今シーズンはマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、WTA1000)の予選ワイルドカード(主催者推薦)を与えられるなど注目されていた。 全日本テニス選手権 99thは予選が2日から4日まで行われ、本戦が4日に開幕。大会最終日は13日を予定しており、東京の有明テニスの森公園で行われている。 本戦8日目の11日は女子シングルス決勝が開催。決勝は2006年生まれの18歳齋藤と2005年生まれの19歳石井という10代の新世代対決となった。 決勝戦、石井は強烈なサービスとストロークを武器に第1セット第1ゲームでブレークに成功すると、齋藤にブレークバックを許すことなく第1セットを先取した。第2セットに入ってもコースを突く鋭いショットを決め続けた石井は第3ゲームでブレークを奪う。しかし、直後の第4ゲームでブレークバックを許すと、第6ゲームでもブレークされセットカウント1-1に追いつかれる。 ファイナルセット、石井は第3ゲームでブレークを許すも直後の第4ゲームでブレークバックに成功。その後もう1度ずつブレークを取り合いゲームカウント4-4になると、石井がサービスゲームをキープし5-4に。続く齋藤のサービスを石井がこのセット3度目のブレークをし、激闘をものにした。 石井は今大会、初戦の3回戦で第14シードの阿部宏美(EMシステムズ)、準々決勝で第6シードの清水映里(東通産業)、準決勝で第2シードの伊藤あおい(SBCメディカルグループ)をそれぞれストレートで撃破。今大会4試合目で初めてセットを失ったが、フルセットの末にタイトルを獲得した。 試合後の記者会見で石井は「最後まで油断ができないタフな試合でしたけど、勝ち切ることができてすごくうれしいです」とコメント。 続けて全日本選手権で優勝したことに関して「色んな選手がここで優勝している大きな大会なので、優勝できたことが素直にうれしいですし、自信が付きました」と喜びを語った。 また、同日には女子ダブルス決勝も行われ、林恵里奈(セーレン)/森崎可南子(橋本総業ホールディングス)組が第2シードの今村咲(EMシステムズ)/ 阿部宏美(EMシステムズ)組を5-7, 6-2, [10-8]の逆転で破り、優勝を果たしている。