闘病中の子に「クリスマスプレゼントを」 那覇市立病院の職員・小松尾さんが募金募る 目を輝かせる姿を見て継続「優しさが薬に」
沖縄県内の医療機関で病気と闘う子どもたちにクリスマスプレゼントを贈ろうと、那覇市立病院の事務職員、小松尾麻衣さん(33)が1日から、資金の一部を募るクラウドファンディング(CF)を始める。昨年に続き2回目で目標額は50万円。締め切りは11月15日。(社会部・下里潤) 【写真】5度の手術を経て、難病を克服した金城楓空さん(11)。「給食がおいしい」と学校生活を楽しんでいる 医療現場で闘病中の子どもたちを見守る中、何か力になりたいと昨年4月に企画した。当初は個人の活動で実績がなかったこともあり、資金集めは難航。自身の預金を切り崩してプレゼントを購入した。 その後、昨年10月の本紙報道を転機に支援の輪が次々と広がった。期限内に目標金額の50万円を突破。最終的に167人から計100万円が集まった。 プレゼントは県内2医療機関に入院する子どもたちから欲しい物を募ってリスト化。クリスマス当日までにおもちゃや本、DVDなどを贈ることができた。 日ごろは元気のない子どもたちも、この時ばかりは目を輝かせたといい、保護者や支援者から活動継続を望む声が上がった。 今年は寄贈の範囲を広げ、離島を含む4医療機関に贈る予定だ。目標の50万円を達成できれば、第2目標として200万円を目指す。その場合、入院中の子どもだけでなく、重い病気で通院中の子、さみしい思いをしがちなきょうだい児にもプレゼントを届けたい考えだ。 小松尾さんは「子どもたちへの一番の薬は人の優しさ。顔の見えないたくさんの人が応援しているんだよという思いが伝われば」と笑顔で話した。CFのサイトはこちらから。