セレーナ・ゴメス出演作の新シーズン開幕 “3人組”の番組がハリウッド映画化、大切な友人の悲劇…初回からテンポの良いストーリーに感嘆
人気ミステリー・コメディードラマシリーズ「マーダーズ・イン・ビルディング」最新作となるシーズン4の第1話が、8月27日に配信された。第1話ではこれまで舞台となっていた米・ニューヨークから飛び出し、ロサンゼルスにあるハリウッドで映画化のオファーを受けたメイベル(セレーナ・ゴメス)らの新たな物語が描かれ、さすがの安定感、テンポの良いストーリー展開にうならされた。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】セレーナ・ゴメス“メイベル”ら3人組を演じる俳優陣(本人)も豪華! ■3人は映画化のオファーを受け、ニューヨークからハリウッドへ向かう 同作はニューヨークにある高級マンション「アルコニア」を舞台に、そこに住む“実録犯罪番組マニア”のチャールズ(スティーブ・マーティン)、オリバー(マーティン・ショート)、メイベルの3人組がマンション内で頻発する殺人事件の謎に迫るミステリー・コメディードラマ。2021年からスタートし、ユーモアあふれる3人の会話劇とは裏腹に、シリアスに進行する事件の推理力も見どころとなっている。前作のラストでは3人の大事な友人サズ・パタキ(ジェーン・リンチ)が何者かに命を奪われてしまった様子が映し出されており、新シーズンでは事件の真相に迫るトリオの姿が描かれる。 第1話ではサズの不幸を知らずに、いつも通りにポッドキャストの収録をしていた3人の元に、ベヴ・メロン(モリー・シャノン)という女性からあるオファーについてのメールが届く。その中身は、彼らのポッドキャストを映画化したいためロサンゼルスで行う会議に来てほしいという内容だった。3人はニューヨークを離れ、スタジオのあるハリウッドへ向かうところから物語はスタートする。 早速、映画の会議に出席する3人は拍手喝采の大歓迎で製作チームに迎えられる。しかし、映画化の話は強引に進められていく中、早急に契約書へのサインを求められたり、映画製作のパーティーに出席を促されたりと不安に思ったメイベルは少し時間がほしいと伝え、その場から立ち去る。 彼女を心配するチャールズとオリバーに対し、メイベルは「(勝手に解釈された)紹介文通りに私が描かれ、映画が作られるのは嫌だ。反対するわけではないけど、大きな契約に対してもっと真剣に考えたい」と今の心情を率直に伝える。その後3人は、チャールズの旧友と共に、ハリウッドの観光ツアーへ出掛け、途中サズが暮らすアパートに立ち寄ってみることに。撮影で同じくハリウッドを訪れているはずのサズだが、どうも部屋の玄関の様子からは人が居るような気配はなく、心配なチャールズだったが、3人は気持ちを入れ替えてパーティー会場へ向かう。 ■3人組を演じる役者陣も豪華! パーティーに出席した3人は自分たちを演じるスター俳優と出会い、さまざまな“圧力”に圧倒される様子が映し出される。ここでゲスト出演する3人も豪華。「アメリカン・パイ」シリーズのユージン・レヴィ、「ハングオーバー」シリーズのザック・ガリフィアナキス、そして「デスパレートな妻たち」でおなじみのエヴァ・ロンゴリアという、まさに“本物”のハリウッドスターだ。 ひょんなことからサズの身に何かがあったことに気付かされたメイベルたちが、嫌な予感を抱えながら一度ニューヨークへ戻ることに。そして3人はサズの悲しい結末を知ってしまう…というところで第1話は終了する。 同作でメイベルを演じているセレーナは、大御所俳優陣に囲まれながらテンポの良い軽快な会話劇を披露し、さらにメイベルの繊細な心情もしっかりと表現するなど、その演技力にも注目が集まっている。また、シーズン3は「第76回エミー賞」にて作品賞をはじめ、主演男優賞、主演女優賞、など21の部門にノミネートされており、受賞の行方とともに新シーズンへの期待も高まっている。 3人の安定した会話劇をはじめ、さまざまなハプニングによってたどり着いたサズの死など、テンポの良いストーリー展開が心地いい新シーズンの幕開けとなった。3人の大切な友人を襲った犯人は誰なのか、第2話からの“迷”推理にも期待したい。 「マーダーズ・イン・ビルディング」のシーズン4(全10話)は、毎週火曜に1話ずつディズニープラスのスターで独占配信中。 ◆文=suzuki