60周年五木ひろしの衰え知らずの向上心に感銘 結婚スクープの日刊スポーツが見守り続けないと!
<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム> 歌手五木ひろし(76)が6月19、20日に明治座で歌手生活60周年記念のコンサートを行いました。 初日の19日に取材したのですが、「五木ひろし健在!」を見せつける圧倒的なパフォーマンスでした。 公演は2部構成です。 1部はプロ歌手になった1964年からの時代を代表する60曲のカバーメドレー。最初の曲が井沢八郎さんの「あゝ上野駅」。これはなじみ深い演歌歌謡曲ですが、03年発売の平原綾香「Jupiter」、18年発売のあいみょん「マリーゴールド」、23年発売のYOASOBI「アイドル」など普段は歌わないJポップをズラリと並べました。まさにチャレンジです。1時間で60曲も歌うので、ほとんどの曲がサビを中心に独自のアレンジにして短くしています。ある部分をそのまま歌唱する方が覚えやすいはず。「これは歌うのが難しいだろうなぁ~」と正直思いました。本番の直前まで、何度もリハーサルを繰り返していました。 2部は五木自身のヒットパレード。「よこはま・たそがれ」「長良川艶歌」「細雪」などを16曲。1部と2部を合わせると曲数は年齢と同じ76。30分の休憩をはさんで3時間のステージで、会場を埋めた満員の約1400人に五木ワールドを存分に届けました。最後のあいさつは「今日は年齢と同じ76曲を歌いました。来年は77曲を歌います」。衰え知らずの向上心です。 実は88年に女優和由布子と結婚したことを1面でスクープしたのが日刊スポーツでした。原稿を書いたOB記者から当時のことをじっくりと聞いた後輩としては“五木ウオッチング”を引き継がないと、と思っています。【松本久】