ニーマンがガルシアとのプレーオフを制し開幕戦V 新加入のラームは団体戦優勝で溜飲を下げる【コラム】
LIVゴルフの3シーズン目が開幕。初戦のマヤコバ(メキシコ)では初日に「59」をマークしたホアキン・ニーマンがセルヒオ・ガルシアとの4ホールに及ぶプレーオフを制し栄冠に輝いた。 ニーマンにとってこの3日間はまるで「ローラーコースターに乗っているような」気分だった。ブライソン・デシャンボーが持つLIVゴルフの最少スコア記録「58」には及ばなかったが、「アンダー60(59)は気分が良い」と絶好の滑り出しを見せた。 しかし、2日目にオーバーパーを叩き後続に差を縮められると、3日目の朝には2打罰を科され先にホールアウトしたガルシアに並ばれた。さらに通算12アンダー同士のプレーオフは日没を過ぎた時間帯となり薄闇のなかの激闘に。 迎えた4ホール目、ガルシアがグリーンを狙ったショットがサイドバンカー横の厄介なラフに捕まり、グリーン手前からパットを沈めたニーマンが勝ち切った。 「最後は暗闇の中のパットでほとんど見えなかった。でもそれが逆に余計なことを考えず狙ったところに打つだけという状況を作ってくれた。最終ホールでバーディを奪って勝つのが僕の理想。本当に最高だ」と25歳。 「トーナメントを最高の形で締めくくれて嬉しい。今日のディナーは美味しくなるね」 最終日、一時首位に並びながら上がり2ホール連続ボギーで戴冠を逃した新加入のジョン・ラーム。個人戦は敗れたがリーダーを務めるリージョンXIIIでチーム戦に勝利し、300万ドル(約4億5000万円)を獲得した。 「通常のトーナメントであればホールアウトした直後に(勝てずに)腹を立てていただろう。でもチームのメンバーとステージを共有し一緒に祝うことができたのは最高だね。これがLIVゴルフに来た理由でもある」とシャンパンファイトでお祝い。PGAツアーからLIVゴルフへの移籍が成功だったといわんばかりだ。 ちなみに日本人初のLIVゴルフプレーヤー、香妻陣一朗は38位タイに終わったが国内ツアー優勝レベルの13万5200ドル(約2,000万円)を獲得した。