【笹井氏会見速報(13)完】山中教授への対抗心はなかったと言い切れるのか?
STAP細胞論文の共著者で、理化学研究所の発生・再生科学総合研究センター(CDB)副センター長、笹井芳樹氏が16日午後、都内で会見。主な質疑応答は以下の通り。 【アーカイブ動画】笹井氏会見をノーカットで見る 質問「1月の会見の時、iPS細胞と比較するような形になってしまったと。笹井さんはES細胞のトップの研究者、iPSの山中先生と比較されることも多かったと思うが、山中先生への対抗意識があったのでは?」 笹井さん「そういうことはない。山中先生と僕は十分強い信頼関係持っている」 「山中先生は、僕が京都大学を辞めた後に継いでくれた方。私と京都大学のiPS研究所はサポート拠点を一緒にやっている。iPS細胞の利用度の高さは非常に感じている。STAPというのは生後1週間のマウスでしか作れない」 「iPSとは原理がまったく違う。2月12日、山中先生や研究者のみなさまにおわびにいったのが実態」 質問「山中教授との個人的なつながりを言及されたが対抗意識はまったくなかったと言い切れるのか」 笹井さん「リスペクトしているし、自分との縁のある方がノーベル賞までとられたのは誇りに思う。気持ちよくES細胞もiPS細胞も使いながら網膜や大脳である研究を行ってきた」 「山中先生は多くのシンポジウムにも呼んでくださっている。領域は違うと思う。山中先生は原理を研究しながらも出口論に力を入れている。協力とともに住み分けをしていくのが健全かなと思う」 質問「小保方さんの横に座って、とあったが、2人だけで行ったのか。弱点だったりどうして見抜けなかったのか」 笹井さん「2人きりというものではない。論文を作るときは原稿を作りながら同時にフィギュアを作ったりします。マルチ画面の大きなモニターを使う必要があり、文章とフェギュアを作るときはサイドバイサイドになる。研究を一緒に行ったところというのは、いったんできあがった図表を文章の論理とどう合うのかという話しは緊張感高く1ページずつやってきた」 質問「不適切な関係があったという報道があったが」 笹井さん「ない。それは間違った憶測だ」 笹井さんの会見終了。笹井さんが退場。ものすごいフラッシュがたかれている。