【広島】新井監督「何とかしてみろ!と見ていた」代打・松山は送らず 矢野がV犠飛/一問一答
◆日本生命セ・パ交流戦 楽天0―1広島=延長11回=(14日・楽天モバイルパーク宮城) 広島は延長戦の末に交流戦首位の楽天を制した。3カード連続の初戦白星で今季最多タイの貯金7。2年連続の交流戦5割以上が確定し、17年以来7年ぶりの勝ち越しに王手をかけた。2位・阪神までのゲーム差も今季最大の3に広げた。 11回1死二塁から代走出場していた羽月が三盗を成功させ、矢野の犠飛で決勝点を奪った。ノーノー翌戦となった大瀬良は7回無失点の好投。10回には塹江、森浦が2死満塁のピンチを招きながら踏ん張った。11回を3者凡退で締めくくったハーンは、来日初セーブを手にした。以下、新井貴浩監督の試合後の主な一問一答。 ―決勝点を奪った延長11回の攻撃について 「若い選手が食らいついてもぎ取った1点だったと思います。マティー(先頭安打の二俣)も追い込まれながらよく食らいついたし、アキ(秋山)もしっかり送って、あそこで羽月もよくスタートを切ったし、矢野も、あの難しいボールを犠牲フライまで運んでくれた。いつも『戦いながら強くなっていく、成長していく』と言っているけど、本当に若い選手が成長してくれているなと感じるゲームでした」 ―羽月選手の三盗が大きかった 「こちらは『隙があればいけ』と言っている。あの場面でスタートを切って決めた羽月の準備、勇気というのが素晴らしかったと思います」 ―1死三塁で代打・松山を送らなかった 「こちらとしては、よしっ! 矢野! 何とかしてみろ!と思って見ていました。何とかしましたね。成長しています。素晴らしい」 ―矢野の最近の状態を見ての判断か 「もちろん、そういうのもあるし、こういう1―0のしびれる場面を経験してもらいたいというのもあった」 「まあでも、まずは(7回無失点の大瀬良)大地よね。相手もいいピッチャーだった。試合前から絶対にロースコアになると思っていた。とにかく先に点を与えたくないなと思っていた。そこを大地が、今日も期待通りのピッチングをしてくれた。アツ(会沢)もナイスリードだった。あとは大地の後にいったピッチャーも、みんなしっかり踏ん張ってくれて、ゼロでつないでくれた。だから今日、1―0で勝てたんだと思う。本当にピッチャー陣が素晴らしかった」
報知新聞社