京の都から越前国…「紫式部の旅」が終着、父の為時役のメダリスト見延和靖選手が「着任の儀」 福井県越前市
平安時代に紫式部が京の都から越前国に赴いた旅を再現する「紫式部の旅」は最終日の10月20日、国府が置かれていた目的地の福井県越前市に到着した。優雅な衣装をまとった式部役など市民ら約40人の国司行列が市街地に平安絵巻を描いた。式部の父藤原為時が国司に就く「着任の儀」を行い、3日間の旅を締めくくった。 行列は、総社大神宮から市役所までの目抜き通り約300メートルを練り歩き、大勢の市民や見学ツアー客を楽しませた。為時役は、パリ五輪フェンシング男子エペ団体で銀メダルを獲得した見延和靖選手(同市出身)が務めた。 再現イベントは、式部が主人公の大河ドラマ「光る君へ」に合わせて越前市などが企画。全国公募で集まった総勢117人が参加し、18日から京都府宇治市、大津市、敦賀市、南越前町、越前市の各地で行列や儀式を繰り広げた。
福井新聞社