相手をひらりとかわすフェイントが芸術だった”マジシャン久保建英”。伊東純也の復帰後初ゴールもアシスト【日本代表】
存在価値を十分に示す
2024年9月5日、北中米ワールドカップのアジア最終予選で日本は中国に勝利。スコアは7-0と文句なしの快勝だった。 【動画】日本代表の前日練習 攻撃面で光ったのは3-4-2-1システムの右シャドーを任された久保だ。独特のリズムで仕掛けると、11分には右サイドからのクロスで決定機を演出。さらに、その1分後にはCKから遠藤航のヘッド弾をお膳立てした。 以降もボールの感触を確かめるかのように、軽快に相手との1対1を楽しんでいるように見えた久保。44分には技ありのパスで観衆を沸かせると、77分には優しいパスで伊東純也の復帰後初ゴールをアシストした。 なかでも眩い輝きを放ったのは31分のフェイント。右サイドで中国のリウ・ヤンにタックルを仕掛けられると、ボールをチョンと浮かしてひらりとかわしたプレーはまさに芸術。マジシャン久保と言うべき技巧だった。 中国戦のフィナーレを飾るゴールも決めるなど、今回の中国戦で久保は十分に存在価値を示した。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)