実際は何歳まで生きられる?現在の平均寿命から「貯蓄額」を決めてはいけない理由
出典:内閣府「令和5年版高齢社会白書」 第1章 高齢化の状況 第1節 高齢化の状況 1 高齢化の現状と将来像 図1-1-4 平均寿命の推移と将来推計 2020年時点の平均寿命は、男性が「81.56歳」、女性が「87.71歳」ですが、それから40年後の2060年(80歳)時点では男性が「85.22歳」、女性が「91.26歳」と推計されています。 このことから、日本人の平均寿命は、2020年では約85歳、2060年では約89歳と仮定します。 ■平均寿命の差による貯蓄目標額の変化 それでは、現在の平均寿命で必要な貯蓄額を見積もった場合と、将来の平均寿命を見越して貯蓄額を見積もった場合で比較してみましょう。先ほどの平均寿命を用いて、「家計調査報告」から、二人以上の世帯の消費支出は、月平均で1世帯当たり「28万2969円」、毎月約29万円かかるものとして計算します。
出典:総務省「家計調査報告 ―2023年9月分及び7~9月期平均―」 上記のように、平均寿命の考え方で1392万円もの差額が生じます。 何歳まで生きられるかは、資産形成金額を決めるうえで非常に重要な要素です。将来の生活に困らないためにも、正しく予測することをおすすめします。
現在の平均寿命から、貯蓄額を決めるのは危険!
本記事では、現在の情報から、将来必要になる貯蓄額を決めることは危ない理由について解説しました。以下が本記事のまとめです。 1. 貯蓄額を、現在の平均寿命から決めてはいけない 2. 自分が何歳まで生きられるかは、平均寿命の推移から予測できる 3. 平均寿命を過小に見積もると、必要な貯蓄額を見誤る可能性がある 子育てや老後など、資産形成をする目的は人それぞれです。しかし、目標を見誤ると、今までの努力や人生設計が水の泡になってしまいます。目標とする貯蓄額が適切かどうかを今一度、見直してみましょう。 出典 厚生労働省 令和4年簡易生命表の概況 1 主な年齢の平均余命 表2 平均寿命の年次推移 内閣府「令和5年版高齢社会白書」 第1章 高齢化の状況 第1節 高齢化の状況 1 高齢化の現状と将来像 図1-1-4 平均寿命の推移と将来推計 総務省 家計調査報告 ―2023年9月分及び7~9月期平均― 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部