〔米株式〕ダウ小幅続伸、15ドル高=上値重く(21日)☆差替
【ニューヨーク時事】週末21日のニューヨーク株式相場は、まちまちな内容の米経済指標を受けて方向感に欠ける中、小幅続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比15.57ドル高の3万9150.33ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は32.23ポイント安の1万7689.36で引けた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比25億7479万株増の36億330万株。 この日発表されたS&Pグローバルの米製造業・サービス業購買担当者景況指数(PMI)は市場予想を上回ったものの、民間有力調査会社コンファレンス・ボードが発表した米景気先行指標総合指数は前月から低下した。強弱の入り交じる内容だったことから、一進一退の状況が続き、ダウの上値は総じて重かった。 一方、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利下げ期待を背景に、長期金利の上昇が一服したことは相場にプラスに働いた。 金融株では、JPモルガン・チェースは1.2%安、ゴールドマン・サックスは1.7%安と、相場の足かせとなった。金融危機時に備えた破綻処理計画を巡り、両行は米金融当局から不備を指摘された。 この他のダウ銘柄は、アマゾン・ドット・コムが1.6%高、期間限定の低価格メニューを導入すると前日に発表したマクドナルドが2.2%高、マイクロソフトが0.9%高。アップルは1.0%安、IBMは0.8%安、ビザは0.6%安だった。