京都市・松井孝治新市長が初登庁 16年ぶり新市長 財政難や観光公害などに手腕問われる「緊張感を持って舵取りしていきたい」
京都市の新市長・松井孝治氏が26日午前、市役所に初登庁しました。 松井氏は2001年の参院選で京都選挙区から出馬し、初当選。民主党政権の鳩山内閣(2009年)では官房副長官を務め、2013年に政界を引退していました。今回、約10年ぶりとなる政界への復帰を目指し、市長選に無所属で立候補しました。 2月4日投開票の京都市長選では、16年ぶりの新人対決となりましたが、自民・公明・立憲民主・国民民主の推薦を受けた松井氏は、自民党派閥による裏金問題という逆風にさらされるなか、共産党が支援する福山和人氏と激しく競り、約1万6000票差の接戦を制し、初当選しました。 財政難や観光公害など課題が山積する京都市。新市長の手腕が問われます。
松井新市長「財政難・観光と市民生活の両立…緊張感を持ち舵取りしていきたい」
初登庁した松井新市長は今後の抱負を語りました。 (松井新市長) 「なかなか厳しい選挙でしたが当選させていただいて初登庁という運びになりました。この場を借りて御礼申し上げます。私はこの京都の街の素晴らしさ、これはお住まいの皆さんが感じていると思います。同時に財政構造は脆弱ですし、観光と市民の生活をどう両立させるか、災害に強い街をどう作るか。たくさんの困難な課題が我々を待ち受けています。困難な課題には取り組む、でもやっぱり、京都に住んでよかった、こんな面白い街はないと思ってもらうために一番大事なのは、市民の皆さんに行政に参加していただくこと。文化の街として発展していくために、市民の皆さんの力をお借りしたい、市役所の皆さんのお力も借りていきたいと思います。緊張感を持ちながら連携していくところは連携していく、そんな舵取りをしていきたいと思います」 京都市によりますと、初登庁に際して職員や関係者ら約500人が集まったということです。