長崎大が推薦入試に女子枠新設…情報データ科学部と工学部で、理工系の多様性向上狙う
長崎大は27日、情報データ科学部と工学部の学校推薦型選抜で女子枠を新設すると発表した。女子学生の比率が少ない理工系学部の多様性を向上させたい考えで、2025年度入学生の入試から導入する。
女子枠の定員は情報データ科学部で10人、工学部で12人。同大によると、23年度入学の女子学生の割合は情報データ科学部で15・7%、工学部で12%だった。九州内の他の大学では工学部の女子学生が約2割を占めていることに比べ、同大では低い比率にとどまっており、枠を設けることで女性の人材育成にも力を入れたい考えだ。
同大は「社会の課題を考えていく中で、男性だけの環境と女性がいる環境では学習効果が大きく変わる。多様な考え方をするためにも、多様性を確保することが非常に重要だ」としている。