妊娠したら「ごめんなさい」“出産が喜ばれない”学校現場の実態 代わりの教員不足で「産休」に対応できず…
テレビ高知
高知県内の教員の勤務実態に関するアンケート調査の結果が公表され、人手不足で「教員の産休に対応できていない」実態などが浮かび上がりました。 【写真を見る】妊娠したら「ごめんなさい」“出産が喜ばれない”学校現場の実態 代わりの教員不足で「産休」に対応できず… アンケートは、県教職員組合が、主に小中学校を管轄する県内35の教育委員会を対象に行い、23の教育委員会からの回答をもとに結果を分析しました。 その結果、2023年度、「教員が産休で休み始めた事例」が29件あり、このうちの14件で、「産休教員が休み始めた日に代わりの教員が配置されていなかった」ということです。 人手不足のため、多くの現場で「出産予定で休む日が決まっていても、人員配置に対応できていない実態」が浮かび上がりました。 (高知県教職員組合 畑山和則 副執行委員長) 「『子どもができた(妊娠した)』という話があったとき、最初にその教員が言うのが『ごめんなさい』。『こんな時期に子どもを作ってどうする』と言われたという例も(別のアンケートで)返ってきた。周りも『おめでとう!とは言いたいけど…』という…。産休が喜ばれないような、それだけ忙しい、十分な対応ができていない職場になっているのは改善すべき」 このほかにも、「人手不足による教員の多忙化が深刻だ」として、県教組では、「県独自の臨時教員の確保策」や、「再任用教員の給与引き上げ」などを、県教育委員会などに訴えていく方針です。
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