「ナイジェリアでは、サッカーが国を1つにまとめる」 エンディディが語るナイジェリア代表の重み
2026W杯出場権獲得はマストだ
多くの国でサッカーは文化として根付いており、それは決して欧州や南米の強豪だけでの話ではない。 アフリカを代表する強豪国の1つであるナイジェリアもまた同じで、現在レスター・シティでプレイするナイジェリア代表MFウィルフレッド・エンディディはナイジェリアにとってサッカーが特別なものだと語る。 「ナイジェリアでは、サッカーが国を1つにまとめるんだ。出身地も部族も関係ない。選手たちが全力を尽くす限り、人々は応援する。ナイジェリアがワールドカップに出場しているタイミングで選挙があったとしたら、みんなサッカーの方を見に行きたがるだろうね。それほどサッカーは大きなものなんだ。文化的なものであり、子供たちはみんなサッカーをしたがる。サッカーは人々を悪いもの(犯罪)から遠ざけることにも繋がる」 「ナイジェリア代表でのプレイは特権だよ。ナイジェリアには2億人以上の人がいるからね。代表のユニフォームを着ることは特別なことで、決して当たり前ではない。試合のたびに国家を歌うと鳥肌が立つよ。このユニフォームを着た時の気持ちは言葉では言い表せない」(『NBC Sports』より)。 そんなナイジェリアだが、2026ワールドカップ・アフリカ予選ではグループCの5位と大苦戦中だ。アフリカ予選は各組の1位にワールドカップ出場権、2位にはプレイオフ進出のチャンスがあるレギュレーションで、5位のナイジェリアは現時点で敗退コースだ。ここまで4試合で3分1敗と白星がなく、緊急事態と言っていい。 エンディディは代表でキャプテンマークを任されることもあるリーダーの1人で、現状に責任も感じているはず。何とか状況を打開したいところで、前回の2022年大会に続くアフリカ予選敗退は許されないだろう。
構成/ザ・ワールド編集部