立憲・石川氏3選「自民党への怒りが追い風になった」 北海道11区
11区は、立憲の石川香織氏が、自民の中川郁子氏、共産の佐藤耕平氏を破り、選挙区3連勝を決めた。 【写真】万歳する立憲・石川香織氏(中央)=北海道帯広市 石川氏は、現場の声を聴き、国会の予算委員会で質問して国に改善を働きかけてきた実績をアピール。「私の(国会議員としての)7年間が一定評価された。一方で、今の自民党で起きている問題への(国民の)怒りが相当なものがあった。それが追い風になったのはあると思う」と勝因を分析した。選挙戦では、熱意や人柄を伝えることを重視した。 前回選挙では比例復活だった中川氏。今回も農業、商業、建設業界など約300団体の推薦を得た。この3年間、与党議員として、大型公共事業の新規事業化などを実績として示し、「地域の厳しい現状を考えると自民・公明の安定政権を作る必要がある」と主張。企業回りや業界ごとの集会など、組織力を生かした選挙戦を展開したが、支持を広げられなかった。 佐藤氏は「金権腐敗の自民党政治を終わらせよう」などと主張したが、広がりを欠いた。(中沢滋人、吉田純哉)
朝日新聞社