早池峰岳神楽、バリ島で公演へ 13日、施設完成に祝いの舞
花巻市大迫町に伝わる早池峰神楽の岳(たけ)神楽保存会(小国朋身会長、会員17人)は13日、インドネシア・バリ島で公演する。2015年から交流を深め、岳神楽の道具一式を展示する施設「日本パビリオン」が現地に完成したため、祝いの舞を届ける。 展示施設は、同島マス村の仮面博物館「ルマートペン&ワヤン スティアダルマ」が敷地内に開設した。インドネシアの祭事で使う伝統的な面や人形などを展示する博物館で、パビリオンには岳神楽の幕や衣装、獅子頭、太鼓など約20種のほか、能楽など日本の伝統芸能の道具も並ぶ。 保存会は15年に現地で初公演し、18年には日本とインドネシアの国交樹立60周年記念事業で舞を披露。バリ島の芸能団体が花巻市に訪れるなど交流を深める中で、パビリオン建設が決まった。22年に開館したが、新型コロナウイルス禍で渡航できず、式典に動画メッセージを寄せていた。