「あまり見かけない生き物を見つけた」という情報が寄せられ調べてきました。今年5月、ＵＭＫに寄せられたメール。宮崎県日向市のピザ店で「珍しい生き物を見かけた」というのです。 情報をくれたのは太田さん。その珍しい生き物とは… （情報提供者　太田さん） 「店長とタバコを吸っていたら、大きめのバッタが飛んできた。それが黒かったので興味があり、調べてみたら貴重なバッタかもしれないので…」 「貴重な」バッタかもしれない、という生き物の姿は、頭から足先まで黒く、体長は4センチほど。太田さんは、バッタと思ったという事です。 （オカファーエニス豪アナ） 「いったいどんな生き物なのか、県総合博物館で調査したいと思います。教えていただいたのは、宮崎県総合博物館の竹下隼人さんです。 この生き物は「黒いバッタ」なのか？そして「珍しい」のか？映像を竹下さんに見てもらうと… （宮崎県総合博物館　竹下隼人さん） 「おそらく、ヒメギスという名前の昆虫なのではないか。通常、ヒメギスは短い羽根を持つものが多い。昆虫によくみられる特徴で、密集して育つことによって羽が長いタイプが生まれることがある。それを長翅型（ちょうしがた）と呼ぶ。」 竹下さんによると、ヒメギスは長い羽根を持つことで空を飛んで移動することができ、移動先で繁殖することができるという。おそらくヒメギスの長翅型で、近くの草原から飛んできた可能性があるという。 発見した太田さんに伝えると・・・ （情報提供者　太田さん） 「ヒメギスですか？キリギリスかバッタか、どっちかなと思ってたらまさかの仲間だったので驚きです。モヤモヤしていたのは解決したので、スッキリはしました」 「昆虫は身近に見つけることができる面白い生き物。今から夏休みを迎えるのでぜひ外に出ていろんな虫を見つけていただけたら。」 もうすぐ夏休み。珍しい昆虫を探して調査してみると、興味深い結果にたどりつけるかもしれません。見つけたら、そっとしておいて下さい。 番組にはピンクのバッタの写真も寄せられました。竹下さんは「なんらかの要因でピンクになったのでは」としながらも、「理由はわからない」ということでした。