厚生年金と国民年金の平均受給額を一覧でチェック!国民年金だけで生活するのは難しい?お金のプロがアドバイス
2019年に金融庁から発表された「老後2000万円問題」は衝撃的で記憶に新しいかもしれません。 ◆【受給額一覧表を見る】厚生年金と国民年金の平均受給額を一覧で今すぐ見る 日本はバブル崩壊以降ほどんど物価が上がっていなかった中、ここ数年は値上げが続いていることから、どう対応したらよいのかわからないと相談を受けることが増えました。 なんとなく老後は不安、年金だけでは生活していけないのではないかと考え、若いうちから貯蓄をされている方も多くいます。しかし、ただ貯蓄しているだけで不安は解消できません。 具体的にどのくらい年金が受け取れて、老後にいくら必要なのかが明確になると漠然とした不安からは解消されるでしょう。 そこで本記事では、老後の生活において欠かせない厚生年金・国民年金の受給額について確認していき、自身の老後生活に向けて何が必要なのか確認していきます。 まずは、年金制度について整理していきましょう。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
日本の公的年金制度は?
日本の公的年金制度は、「国民年金」と「厚生年金」の二層構造となっています ●国民年金(1階部分) ・加入対象: 日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員 ・保険料: 一律 ・受給額: 納付した期間に応じて決まる ●厚生年金(2階部分) ・加入対象: 公務員やサラリーマンなど ・保険料: 収入に応じた額(上限あり) ・受給額: 加入期間と納付額に応じて決まる 厚生年金は、主に会社員や公務員が対象で、収入に応じた保険料を徴収する仕組みです。 加入期間や納付した保険料によって将来の年金受給額が変わるため、現役時代の収入が多かった人ほど年金額が多くなります。
厚生年金の平均受給額はいくら?
では、現代シニアはどれほどの年金額を受給しているのでしょうか。厚生年金の平均受給額を見てみましょう。 ●厚生年金の平均受給額 厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均受給額は以下の通りです。 ●厚生年金の平均年金月額 ・〈全体〉平均年金月額:14万3973円 ・〈男性〉平均年金月額:16万3875円 ・〈女性〉平均年金月額:10万4878円 ※国民年金部分を含む ●【厚生年金】受給額ごとの人数(1万円刻み) ・1万円未満:6万1358人 ・1万円以上~2万円未満:1万5728人 ・2万円以上~3万円未満:5万4921人 ・3万円以上~4万円未満:9万5172人 ・4万円以上~5万円未満:10万2402人 ・5万円以上~6万円未満:15万2773人 ・6万円以上~7万円未満:41万1749人 ・7万円以上~8万円未満:68万7473人 ・8万円以上~9万円未満:92万8511人 ・9万円以上~10万円未満:112万3972人 ・10万円以上~11万円未満:112万7493人 ・11万円以上~12万円未満:103万4254人 ・12万円以上~13万円未満:94万5662人 ・13万円以上~14万円未満:92万5503人 ・14万円以上~15万円未満:95万3156人 ・15万円以上~16万円未満:99万4044人 ・16万円以上~17万円未満:104万730人 ・17万円以上~18万円未満:105万8410人 ・18万円以上~19万円未満:101万554人 ・19万円以上~20万円未満:90万9998人 ・20万円以上~21万円未満:75万9086人 ・21万円以上~22万円未満:56万9206人 ・22万円以上~23万円未満:38万3582人 ・23万円以上~24万円未満:25万3529人 ・24万円以上~25万円未満:16万6281人 ・25万円以上~26万円未満:10万2291人 ・26万円以上~27万円未満:5万9766人 ・27万円以上~28万円未満:3万3463人 ・28万円以上~29万円未満:1万5793人 ・29万円以上~30万円未満:7351人 ・30万円以上~:1万2490人 ※国民年金部分を含む 厚生年金の平均受給額は約14万円でした。 夫婦ともに厚生年金で、平均額を受給できるとしたら月額でおよそ28万円が支給されることになります。 一方で国民年金だけの場合、これよりも大幅に受給額が減ることになります。次章で国民年金の平均受給額をみてみましょう。