田中圭、北村匠海、新垣結衣…「実写化教師ドラマ」実力派俳優たちの「ういういしい生徒役」姿
■若手イケメン俳優の登竜門!『ごくせん』
次は、イケメン若手俳優を次々と排出してきた『ごくせん』(日本テレビ系)。原作は、2000年から『YOU』で連載されていた森本梢子さんの同名漫画で、実写版はこれまでにドラマ3作と映画が制作されており、主人公・ヤンクミを演じていたのは仲間由紀恵さんだ。 実写ドラマの第1シリーズが放送されたのは、2002年のこと。このとき生徒として出演した俳優の中には後に主役級となった人物もいて、非常に豪華なキャストである。 まずは、2度目の学園ものの実写ドラマとなった内山春彦役の小栗旬さん。同作では金髪少年を演じ、『GTO』とは違う一面を見せている。その後、本作で沢田慎役を務めた松本潤さんと再共演した『花より男子』(TBS系)など、名作ドラマに次々と出演して実力派俳優への道を突き進んでいく。 毛利研一を演じていた松山ケンイチさんは、同作でドラマデビューを果たしている。金髪のやんちゃボーイの役ではあるが、初々しくあどけなさの残る姿が印象的だった。 さらに、6話ではいじめで不登校になった結城正人役でウエンツ瑛士さんが出演していた。ウエンツさんは当時すでに“てれび戦士”や役者として活動しており、安定感のある演技力を見せている。 意外なのは、10話で登場した田中圭さんだろう。当時はまだブレイク前の存在だった田中さん。同作では、自分の万引きを白金学院高校の生徒になすりつける英翔学園高校の生徒役で出演している。セリフはないが、切羽詰まった様子を表情や仕草で繊細に表現し、存在感を放っていた。
■クセ強教師鈴木先生のオリジナル教育論が炸裂した『鈴木先生』
最後は、2005年から『漫画アクション』で連載された武富健治さんの漫画『鈴木先生』。同作は未成年の性問題といったディープなテーマを扱っており、2007年には文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞している。 実写ドラマは、長谷川博己さん主演で2011年にテレビ東京系列でスタート。生徒役では、オーディションで小川蘇美役を射止めた連ドラ初レギュラー出演の土屋太鳳さんが強いインパクトを残していた。当時16歳の土屋さんは、初めての経験で戸惑いながらも長谷川さんらにアドバイスをもらいながら全力で取り組んだのだとか。 さらに同作では、13歳の北村匠海さんの姿も見られる。北村さんは9歳でデビューしていて、『鈴木先生』の時にはすでにドラマ出演経験あり。作中では小川蘇美に片思いする出水正を演じ、抜群の存在感を放っていた。北村さんと長谷川さんは、2024年4月14日から始まった日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS系)で再共演している。 そして、バレー部員の堀の内七海役は当時16歳の松岡茉優さんだった。作中では三つ編みおさげの“素朴な少女”で、まだあどけなさが残っているものの、「おはガール」時代から変わらない可愛らしさがあった。 どの実写ドラマにも人気俳優が出演していたが、みな若々しくて改めて振り返ると新鮮である。これからも新たな教師ドラマが実写化され、未来の人気俳優が誕生することに期待したい。
さえきしの