ことし5月、麻薬成分が入ったチョコレートを国内に持ち込んだ罪などに問われている、元・総合格闘家、「エンセン井上」被告の裁判でさいたま地裁は3日、懲役2年、執行猶予4年を言い渡しました。 　麻薬取締法違反などの罪に問われているのは、さいたま市岩槻区の元・総合格闘家、「エンセン井上」ことイノウエ・エンセン・ショウジ被告（57）です。 　起訴状などによりますと、イノウエ被告は、ことし4月から5月にかけて、麻薬成分が入ったチョコレートをアメリカの郵便局から自宅に発送したほか、ハワイから国内に持ち込んだ罪に問われています。 　3日の判決で、さいたま地裁の金子大作裁判長は、「被告人自らが使用するために板チョコの中身を入れ替えて麻薬を輸入しようとしたことは巧妙で悪質な犯行」と述べました。 　一方で、「被告人は反省し贖罪寄付などの活動や、友人が更生に協力するなど、酌むべき事情がある」として、懲役2年の求刑に対し、懲役2年、執行猶予4年を言い渡しました。