ソリハシセイタカシギ飛来 横山さんが釧路で初観察
北海道釧路市の会社員横山篤史さん(50)が野鳥のソリハシセイタカシギを釧路管内で初めて観察し、記録した。観察記録は日本野鳥の会オホーツク支部の城石一徹さんと共同で執筆し、3月発行の釧路市立博物館紀要第42集に掲載された。 ソリハシセイタカシギは体長43㌢ほどの鳥で、色は白と黒、くちばしが上に反っているのが特徴。欧州やアフリカ、中央アジアなどで繁殖し、インドや中国南部などで越冬するが、日本に飛来することもある。 観察した場所は釧路市内の星が浦地区。横山さんは、2022年12月18日から23年1月14日にかけて28日間毎日出勤前などに通い、双眼鏡でのぞいて鳥の様子を記録した。 確認した鳥の数は初日は6羽だったが、翌日から2~3羽に減り、1月2日以降は1羽になった。横山さんは「12月4日に稚内で7羽確認の記録があり、その後14日から16日にかけて道内は西からの強風に見舞われた。最初の6羽はその風の影響で釧路に飛来したのでは」と推測。星が浦川の河口部で休息し、虫や小魚を食べる様子を観察できたという。
釧路新聞