兄弟そろって卒業を

　さすがに「即戦力」とか「プロでも通用する」という声は聞かれないが、 多く聞かれる清原評は「良くなった」というもの。4年生になって急激に成長した選手なので、もっともな評価だろう。 「外野も守れることも分かりました。一塁しか守れないのなら、打撃でかなり高い数字を残さない限り、プロスカウトも相手にしません。チャンスで打席に向かう際も堂々としていますし、とても今年から4番を任された選手とは思えません」（在京球団スカウト） 　昨夏の甲子園大会で優勝した慶応高校のメンバーでもある弟の勝児も来春、卒業する。彼は今年、在校4年目。関係者の話を総合すると、慶大への進学を希望しているという。 「昨夏は主に代打で起用されていましたが、打席に向かう際の仕種、スイングはお父さんにソックリ」 　との声も。 「高野連の規定で4年生は公式戦に出場できません。しかし野球部で練習は続けられるでしょうから、体力が落ちる心配はありません」（スポーツ紙記者） 　前出の在京球団スカウトがこう言う。 「2人とも野球センスはいい。共に学年が上がるごとにスイングが鋭くなってきました。正吾は夏の強化合宿などを経て、秋季リーグ戦ではさらに進化してくるでしょう。勝児にしても、試合に出られない分、逆に練習時間が増えます。覚醒する可能性もあります」

デイリー新潮編集部