「倉科カナ」が明かす30代後半に芽生えてきた“結婚願望” 「戦友みたいな相手がいいですね」
■パブリックイメージとは違う部分もある ――重めのお仕事という意味では、12月5日からはLeminoで配信ドラマ「情事と事情」、来年1月からのNHKプレミアムドラマ「TRUE COLORS」と主演ドラマが続きます。「情事と事情」は、タイトルの通り大人の恋愛模様を描いた作品ですね。 本当に大人の恋愛ドラマというか群像劇なんですが、私の演じる結城愛里紗というキャラクターには、共感できるところも多いんです。私はよく周りの人から「ニコニコしている」とか「明るい」と言われることが多いんですが、自分の中では少し冷たい部分を持ち合わせているなと思うんです。人間なので、パブリックイメージとは少し違う部分はやっぱりあるんですね。 もちろん常にお仕事には全力ですし、熱くなっているんですけど、どこか心の中では俯瞰して見ているというか、客観的に物事を捉えている自分がいます。そういうところが今回の愛里紗とリンクしているので、演じやすかったですね。 ――「TRUE COLORS」は熊本県天草市出身の主人公という設定です。故郷・熊本での撮影はいかがでしたか やはり特別な思い入れがありました。熊本にいたとき、芸能界に憧れはありましたが、本当に自分がこういう仕事をできるとは思ってもいませんでした。実家の場所は比較的海に近くて、夏休みに天草にも家族で遊びに行ったりしていたんです。 今回天草での撮影があり、天草からの飛行機が飛ばず、天草から熊本空港まで車で移動したことがあったんです。その天草から熊本までの道は、家族で通ったこともある道で……。そこをマネジャーさんが運転して、私は俳優としてここに帰ってきているんだ、と思ったら、懐かしい景色のはずなのに、自分の立ち位置はガラリと変わっていることがすごく不思議な感覚でした。あの頃の自分と今の自分がほどよくリンクするようでいて、すれ違っているような気もして、面白いなという感覚になりましたね。