【福岡ボート(サマータイム)一般】渡辺浩司 2コースはいいイメージ
<4日・福岡ボート・4日目> きっちり決めた。準優11Rで渡辺浩司(40)=福岡=は、「やっとSの呼吸があった」とインから唯一ゼロ台のSを踏み込んで外の攻めを完封。一身に集めた人気に応えるとともに、初日ファン選抜1号艇シードの選手としての面目を保ってみせた。 機力も好ムード。準優で会心のSを決めたことからも分かるように、「行き足の良さ自体は変わらないけどSのしやすさが出てきた」とペラ調整でさらに機力を一段階引き上げることに成功。「まだ少し伸び寄りだけど、出足も良くなっている」と機力は上位の一角を占めるレベルに到達している。 ただ、優勝戦の1号艇に陣取るのはターボ級の伸びを誇る超抜パワーの中辻崇人。自らの機力も高レベルだが、同じ伸び勝負に出たら太刀打ちできないのは明らか。予選で首位争いに敗れた時点から、最終決戦の作戦を既に練っている。「中辻さんの上を攻める(まくる)のは無理がある。勝つなら出足を付けて差し勝負に出るしかない。ボートを半艇身引っかけられれば何とかできる」 しかも、2コースはV経験も豊富で、通算36Vのうち7回が2コースという2コースの猛者。当地でも2コースでのV経験があるからこそ、超抜中辻が相手でもひるむことはない。「優勝戦の2コースには確かにいいイメージを持っています。最後まで諦めずに頑張ります」。経験から裏打ちされた自信を武器に最後の勝負に挑む。(森 大輔)