「すごく厄介な選手」川崎DF大南拓磨、天皇杯決勝で元同僚FW細谷真大に感じた“凄み”は? 後半のピンチは「倒れられたらドグソだった」
自身キャリア初のタイトル
[天皇杯決勝]川崎 0(8PK7)0 柏/12月9日/国立競技場 「ホッとしました」 【動画】大南のチャージにも倒れない細谷 川崎フロンターレのDF大南拓磨は試合後、こう胸をなでおろした。 川崎は12月9日、天皇杯決勝で柏レイソルと対戦。0-0で突入したPK戦を8-7で制し、3大会ぶり2度目の栄冠を手にした。 川崎は立ち上がりから相手に主導権を握られる展開に。テンポの良い繋ぎからサイドや中央のスペースを使われ、何度もピンチを迎えたが、最終的には無失点に抑えて勝利につなげた。 なかでも試合の分かれ目となったのが69分のシーンだ。柏のマテウス・サヴィオのクリアボールがCBの大南と山村和也の間を抜けてしまう。 いち早く反応した柏の細谷真大に抜け出され、これには大南も思わず後ろからタックル。バランスを崩したものの体勢を持ち直した細谷にシュートまで持ち込まれたが、GKチョン・ソンリョンのファインセーブに助けられた。 この場面を大南は次のように振り返る。 「あそこで(細谷に)倒れられたらドグソだったなというシーンだったんですけど、あそこは本当に助かったなと思いました。やられてもおかしくなかったので、ソンさん(チョン・ソンリョン)を含めて、チームメイトに感謝しないといけないなと思います」 細谷にはこの試合を通して、何度も力強いポストプレーや、スピードのある動き出しから危険な場面を作られた。柏時代のチームメイトでもある細谷から感じた脅威をこう語る。 「やっぱり、みんなが見て分かる通り、スピードがあるし、身体も強いしというところはすごく厄介な選手ですし、対峙していても嫌だなと思うことが多い選手なので、そういったところの難しさというのは、すごく感じました」 それでも最後のところでしっかりと守り抜き、手にした自身キャリア初のタイトル。大南は「(川崎に)タイトルを獲りにきているので、結果として獲れたのはすごく嬉しかった」と喜び。続けて「自分自身、成長していると思うので、来年に向けてもチーム内での争いに勝ちながら、Jリーグ、ACL、ルヴァンのタイトルをより目ざしていきたい」と意気込んだ。 取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
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