「本命星」ごとの毎月の過ごし方や「旅行風水」も解説!風水的開運術『李家幽竹の幸せ風水 2025年版』【書評】
身の回りや心が乱れていて風水に興味があるけれど、難しそうでチャレンジできていない人や、たくさんある情報の中でどれを選んだらいいかわからないという人も多いのではないだろうか。しかし、「来年こそ幸せを引き寄せたい……」そんな人にとっての風水の入り口となるのが『李家幽竹の幸せ風水 2025年版』(李家幽竹/世界文化社)だ。
『李家幽竹の幸せ風水 2025年版』は、2025年の風水的運勢に基づくアドバイスをまとめた1冊。著者は、韓国・李王朝の風水術を継承する風水師・李家幽竹。伝統的な風水理念を現代の悩める人々につなげる風水論が人気で、インテリアや人間関係、旅行など、日常で取り入れられる開運術を伝えている。 本書の特徴は、風水の知識よりも、具体的な行動に関するアドバイスを重視していること。風水論に基づいた2025年のあり方をわかりやすく説明した上で、「日常のルーティン」「ファッション」「インテリア」などのカテゴリー別に、幸せを引き寄せるための方法を伝えている。 著者によれば、2025年は、二黒土星が中宮に位置する「土」の年。自分が今まで形作っていた地層を見直して、クリーンで豊かな地層に塗り替えていく年だという。まず取り組むべきは、自分の今の土壌を理解すること。自身のこれまでの経験や人間関係、仕事、習慣、所有物などの「持ち物」を全部出すことで、手放すべきものや、不足しているものを把握できる。その「土台」を知った上で、ほぐしたり、養分を入れたりして、豊かな土壌を再び作っていくことが大切だと著者は語る。 その具体策として挙げられているのが、ルーティンの見直しや、新しい趣味・習慣の採用、また食事やファッションを変えることによる運のベース作りだ。日常生活の中にある不便やストレスを解消して、温泉や推し活など、自分が幸せを感じられる好きなことを日常的に行ったり、心地よさを感じるアイテムを身の回りに揃えたりすることで、土壌を豊かにできるという。電子決済メインなどのライフスタイルに合った財布選びなど、トレンドに応じたアドバイスも多く紹介されていて実践的だ。 これらの開運術を実践する上でのポイントとして著者が繰り返すのは、思い込みや固定観念から自由になること。ファッションやメイクも、「自分には似合わない」と敬遠せずに新しいスタイルやカラーにチャレンジすることで、目線が変わり、入ってくる運気も変わってくるという。 本書では、生まれた年で決まる「本命星」ごとに適した1年にわたる毎月の過ごし方や、土地の運気を持ち帰る「旅行風水」のポイントも解説。ベーシックな部分から、より深掘りして風水を取り入れたい上級者にとって有益な情報も満載だ。インテリア、ファッション、パワースポットなど、目次のワードで目を引いた部分だけ読んでも理解できるので、まずは興味のあるジャンルから風水を取り入れたいという人にもおすすめ。本のデザインがかわいいので、身近に置いておくだけで気持ちも上がりそう。今年1年、運気が気になったタイミングでページを開いてみるのもいいだろう。2025年、今年こそ一歩を踏み出したい、幸せを手にしたいと思っている人の背中を押す1冊だ。 文=川辺美希