合宿２日目に臨んだなでしこジャパン（カメラ・浅岡諒祐）

　サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」は２２日、千葉県内で韓国女子代表との国際親善試合（２６日・国立）へ向けて練習を行った。この日は海外組も含めて２３人全員が合流。Ｕ―２０女子日本代表のＤＦ小山史乃観と、離脱したＦＷ上野真実の代わりに追加招集されたＦＷ塩越柚歩は室内で別調整を行った。 　２２日朝に帰国し、この日から練習に合流したＤＦ熊谷紗希は「オリンピックという一つのサイクルが終わって、新しいスタートという気持ちで臨んではいる。今回のこの形が続くとは思わないが、代表の服を着てプレーできる喜びだけは忘れずに今回の韓国戦しっかり戦っていきたい」とパリ五輪後初の一戦に意気込んだ。 　今回は若手が多く招集されており、佐々木則夫女子委員長もメンバー発表会見で「今後のなでしこジャパンにとって重要な選手たちに成長して欲しいという願いがある。（ベテランの選手は）なでしこジャパンのイズムを若手に注入してほしい」と期待していた。熊谷も「私自身、どこまで注入できるか分からないが、日本女子サッカーのためにというか、結果を出すためにやれることをやっていきたい」とベテランならではの姿勢を見せることを誓った。 　佐々木女子委員長が会見で言及した「なでしこジャパンのイズム」については「日本を代表するチームなので絶対に結果にこだわらないといけない。日本の良さは技術面を含めて、しっかり走って守備をしてというところが徹底できる、チームのために戦えるところが一番大きな所になるのかなと」と自身の考えを述べ「徹底すべきところはしっかり伝えていきたい」と話した。 　なでしこジャパンは今後、２０２７年のブラジルＷ杯へ向けて活動していく。熊谷はもし出場すれば自身５度目のＷ杯出場となる。報道陣から次のＷ杯出場への意欲について聞かれると、７秒間ほど沈黙し「はい、と言ったら書くでしょ」と苦笑い。「今、３年後が見えてるかと言われると、正直自分自身もよく分からない。サッカーをやっている限りは目指す場所ではあると思う」と明言は避けた。