“韓国キラー”内野航太郎の出番だ！U－23日本 ここまでFW陣は無得点「自分が勝たせられるように」
サッカー男子のパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジア杯で8大会連続の五輪出場を目指す日本は、22日にドーハでの1次リーグB組最終戦で韓国と対戦する。ともに開幕2連勝で決勝トーナメント進出を決めており、勝者が1位、敗者が2位で準々決勝に進む。大学生として唯一選出されている19歳のFW内野航太郎（筑波大）は“韓国キラー”。今大会2試合を終えて無得点のFW陣で初得点を挙げて、宿敵を撃破する。チームは21日に全体練習で最終調整し、冒頭15分を公開した。 韓国キラーの使命を果たす時が来た。内野航にとって同国は過去2試合で3ゴールを挙げている“お得意様”。自覚も十分で「（周囲から）韓国キラーって言われることもあった。どの試合でもゴールを目指すのはもちろんだけど、また韓国戦でゴールを取りたい」と意気込む。 日韓戦への思いは強い。昨年10月、杭州アジア大会決勝・韓国戦は前半2分に先制ゴール。追加招集からの大会参戦だったため「“やっと来たか”という感じで練習の成果を発揮した」。だが、惜しくも準優勝に終わり「チームを勝たせることができなかった」と糧にしている。3月には大学日韓定期戦で2ゴールを挙げMVP。同時期に活動していた大岩ジャパンに招集されず、「選ばれない悔しさをぶつけた日韓戦だった」とアピールに成功し、今大会のサプライズ選出へつなげた。 先発はもちろん、後半からの投入でも問題ない。アジア大会決勝トーナメント1回戦ミャンマー戦では途中出場でゴール。追加招集で実力を示してきた経験から「自分の中で常に準備をしている。突然降ってきたチャンスにも慌てずにいつも通りできる」と自信を示す。 2試合を終えてまだFW陣に得点がなく、点取り屋として懸かる期待は大きい。「チームを自分が勝たせられるようにしたい」。実力を証明し、パリ切符を勝ち取れば、04年アテネ五輪の平山相太（筑波大）、徳永悠平（早大）以来となる大学生での五輪出場も見えてくる。（ドーハ・滝本 雄大）
