阪神・岡田監督 四球に苦言「絶対点になるよ」OP戦8戦8敗 10日・巨人戦で聖地全敗阻止だ
「オープン戦、阪神2-5ヤクルト」(9日、甲子園球場) 小雪も舞った聖地で寒さが身に染みる敗戦となった。阪神は同点の七回に四死球と失策が絡んで3失点。球団ワースト記録を更新するオープン戦開幕8連敗となった。 【写真】押し出し死球の岩貞 凍り付いた表情 「『寒い』言うても相手ピッチャーも一緒の条件で投げとるわけやからな。出て来てフォアボール、フォアボールはなあ。(四球は)ヒットと一緒やからなあ。ましてや先頭(打者)へのフォアボールなんか、そらおまえ、絶対に点になるよ。終盤とかになるとな」 岡田彰布監督が苦言を呈したのは4番手の岩貞だった。2-2の七回に登板すると先頭の増田にいきなり四球を与えた。続く松本直の投ゴロで併殺を狙ったが二塁へ悪送球。赤羽への四球で無死満塁とすると、浜田への初球に押し出し死球で勝ち越しを許した。さらに犠飛と適時打で計3点を失い、敗戦を決定付けた。 八回に登板した加治屋も先頭打者を含む2四球を与え、九回の島本も1四球。結果は無失点だったが、手放しでは喜べない内容だった。岡田監督は8人の中継ぎ投手を左右4人ずつとする構想を描いていたが「それは分からんな。5(人)、3(人)になるかも分からんで」と語るなど、中継ぎ陣の見極めは混沌(こんとん)としてきた。 この日は寒空の下、オープン戦では歴代4位となる3万162人が声援を送った。10日の巨人戦は当日券が一部席種で発売されるものの、4万人を超える来場が見込まれており、歴代最多記録の更新は確実。一方で敗れれば07年以来のオープン戦甲子園全敗となる。勝敗は度外視のオープン戦とはいえ、岡田監督は「そら勝ったらええけど」と本音ものぞかせた。聖地を埋め尽くした虎党に待望の初勝利を届けたい。 ◆甲子園オープン戦観衆3万人超え 阪神主催の甲子園でのオープン戦で観衆が3万人を超えた例は2018年3月10日・中日戦以来、6年ぶり。2005年の実数発表以降では4番目の多い数字となった。10日・巨人戦も大勢のファンが詰めかけることが予想され、4万人を超えれば初となる。