ニコニコへ投稿に限り「Nash Music Library」の楽曲が無償化へ。ハードオフの店内BGMや『マテリアルスナイパー』の作中BGMなど聞き馴染みのある楽曲がダウンロードできるように
ドワンゴは2月9日(金)、株式会社ナッシュスタジオおよびNash Music Libraryで配信されている楽曲原盤使用に関して包括的な許諾契約を締結した。 これにより、約2万曲の楽曲がニコニ・コモンズよりダウンロード出来るようになった。 Nash Music Libraryは主にテレビ番組・ラジオ・CM・ゲームなどで使用されることを目的としたBGM・効果音を掲載するサウンド素材ライブラリーだ。比較的安価でライセンス条件も厳しすぎないことから、多くの媒体で使われており、2020年には個人での試聴を目的としたSpotify配信も開始されている。 そして、今回の発表ではNashのBGM・効果音が「ニコニコサービスの個人利用に限り」無料解禁。個人クリエイターであれば動画内での収益化も可能になるという。 今回の取り組みはNashに配信されている2万点の楽曲について、ニコニコが使用料を包括的に支払ったことで実現したといい、法人利用やニコニコサービス以外での利用については別途許諾と使用料が発生するようだ。ちなみに、Nashの音源を使用した動画はニコニコに投稿する際についてもニコニ・コモンズの「親登録」が必須となる。 NashのBGMが解禁と一口に言われてもパッとしないが、実はNashのBGMは読者の方々も聞きなれているであろう楽曲が多々ある。例えばゲーム作品ではFlashの傑作ゲームとしても知られる『マテリアルスナイパー』の作中BGM「Silent Revolution」や東方Project二次創作ゲーム『東方の迷宮2』のゲーム内BGM「大地の神々」、アーケードゲーム『ドラゴンボールヒーローズ ギャラクシーミッション』などでは「恐怖の大王」が使用された。 最近では『ぼっち・ざ・ろっく!』の第3話でライブ出演者が歌っている楽曲や『ポプテピピック』の1話の「星色ガールドロップ」のアイキャッチBGMなどにおいてもNashの楽曲が使用されている。同楽曲はテレビアニメ『あんハピ♪』のイメージPVにも使用されており、もしかしたら聞き覚えのある人もいるだろう。 また、ニコニコではミーム系統の動画が人気だが、今回解禁された楽曲のなかには2005年から2013年にかけてテレビで放送された家庭学習教材「天神」のCMで使用されたアイキャッチから中古品リサイクルショップ「ハードオフ」の店内BGM、2008年ごろにブレイクした日本直販の愛犬ロボ「てつ」の動画内BGMなどもNash性のBGMだ。 使用できる楽曲についてはニコニコが公開している「許諾原盤検索サービス」にて確認することができる。ニコニコ大百科ではNash Music Libraryが使われている有名楽曲例も掲載しているので興味があればあわせてチェックすると良いだろう。
電ファミニコゲーマー:cookieP
【関連記事】
- 『タルコフ』のスピンオフ『Escape From Tarkov: Arena』の招待制ベータテストが開始。現時点では招待メールが送られたユーザーのみ参加可能
- メガネを掛けたコミュ障なおじいさんとトリュフを掘れるブタが主人公のターン制アドベンチャーRPG『Hermit and Pig』のコミカルな演出とドット絵がちょっと可愛い
- “スト鯖GTA”こと「VAULTROOM」による『GTA V』のストリーマー・VTuber限定サーバーがオープン。SHAKAさんや葛葉さんのほか、立川さん、どぐらさん、ハイタニさんなど格ゲー勢も参加
- にじさんじ所属・叶&葛葉によるユニット「ChroNoiR」の表紙と巻頭特集がカルチャー誌「GIRLS CONTINUE」Vol.12に掲載へ。3時間のロング対談で5年間の歩みを振り返る
- 「夜の世界」をテーマにした『ポケモン』のジオラマフィギュアが4月29日に発売。月を背にミステリアスな魅力あふれるムウマージや、ドラメシヤと怯える表情のピカチュウなど6種類