パソコン・スマホの「セキュリティ」問題…個人でできる対策は?IoTNEWS代表・小泉耕ニが指南
笹川友里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「DIGITAL VORN Future Pix」(毎週土曜 20:00~20:30)。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。1月6日(土)の放送は、前回に引き続き、IoTNEWS代表の小泉耕ニ(こいずみ・こうじ)さんをゲストに迎え、お届けしました。
小泉さんは、1973年生まれ、京都府出身。大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アンダーセンコンサルティング(現:アクセンチュア)、キャップジェミニ・アーンスト&ヤング、テックファーム株式会社を経て、2005年より現職に就いています。
◆2024年のデジタルシーンを予測
2023年最後の放送では、2023年のIT、デジタルシーンを振り返りましたが、今回は2024年のIT、デジタルシーンにスポットを当てます。 2023年といえば、OpenAI社がリリースした「ChatGPT」をはじめとする生成AIがデジタルシーンを席巻しましたが、小泉さんいわく「2024年も(生成AIの勢いが)止まらないと思います。非常にニーズが高いですし、世の中の人たちが求めていますよね」と言及します。 なかでも、Microsoft(マイクロソフト)社がOpenAI社に多額の出資をしていることに注目。というのも、Microsoft社は、自社製品のWordやExcelに『Microsoft 365 Copilot』という生成AI機能の搭載を進めているうえに、昨年末には、自社でAIチップを作ることを発表するなど、積極的な動きを見せているから。 小泉さんは、「(Microsoft社は)皆さんがAIを使いこなすためのチップを作っていて、要はクラウドサービスを運営するサーバーのためのAIチップを自社で開発しています。これが登場すると、より高速に、そしてMicrosoft社にとって、より安価にチップが購入できることになりますし、我々(消費者側)にとっても、より安価で高度なAIが得られることになると思います」と解説します。 さらには、「世の中はいま激しいAI競争下にあり、Microsoft社だけでなく、Google社も、X社なども作っています……そうなってくると、どこが一番高性能なチップ、コンピュータを持っているのか、それをいかに安価でかつたくさん提供できるのか。ここの競争が激化する」と予測します。