【独自】「嫌やったら辞めてまいな」 パワハラ相談受けた別の上司は「怒られない言い方を身に付けて」 市役所でのパワハラと「二次被害を生じさせる対応」を市が認め謝罪 大阪・大東市
大阪府大東市の職員が上司から大声で叱責されるなどのパワーハラスメントを受けていたことがわかりました。市は9日、職員に謝罪しました。 【動画】「嫌やったら辞めてまい~な」音声データに強い叱責の声 職員へのパワハラを認め市が謝罪 【音声データ】「あんた私の倍以上の給料もらってて何言うてんねん。嫌やったら辞めてまいな」(女性職員の代理人弁護士提供) これは、大東市の女性職員を強い言葉で叱責する再任用の上司の言葉です。 女性の代理人によると、市の保健医療部に勤務する女性職員(50代)は、2020年3月までのおよそ1年2カ月にわたり、当時の勤務先の上司らから無視されたり大声で叱責されたりするパワーハラスメントを受けたということです。 女性はその後、別の上司に相談しましたが、相談を受けた上司は「上司が怒らない言い方を身に付けないといけない」などと、ハラスメントの原因が女性職員にあるかのような発言を繰り返したといいます。 その後、代理人弁護士が入って協議した結果、市はハラスメントがあったことに加えて、その後の対応についても「二次被害を生じさせるものであった」と認めて、9日に女性に謝罪したということです。
■問題として扱うと「ややこしい」という意識
【女性職員の代理人・三橋和史弁護士】「パワハラを受ける被害者側に、その原因があるかのような発言が繰り返されてしまった。問題を問題として取り扱うとややこしいという意識で、適切な対応を怠ってきたのではないかと」 大東市は「再発防止に取り組む」としています。