市道交差点の陥没で傾きや亀裂、福山通運も建物の解体決定…市営住宅2棟に続き復旧困難と判断
広島市西区福島町で9月、市道交差点が陥没した事故で、福山通運(広島県福山市)は現場近くの広島主管支店の管理棟を解体することを決めた。事故の影響で建物の傾きや亀裂が確認され、復旧は困難と判断した。
同社によると、管理棟は鉄筋コンクリート4階建て。1966年に建てられ、集荷に関する電話対応やトラック運転手の仮眠室などがある事務所として使われていた。跡地には新たな施設を建設する予定という。
事故を巡っては、市営住宅2棟も解体される方針となっている。同市の松井一実市長は19日、定例記者会見で「基礎構造などが大破し、建物として機能不全となった。入居者には解体方針を理解してもらった」と説明した。また、現場の半径50メートル以内で、地盤沈下がわずかに進んでいることも明らかにした。