「教育行政のトップとして責任を取る」小学生死亡のプール事故受け教育長“辞職”
テレビ高知
2024年7月、設備の故障に伴い水深の深い中学校のプールで行われていた小学校の水泳の授業で、4年生の男子児童が死亡した事故を受けて高知市の松下整教育長が16日付けで辞職しました。 【写真を見る】「教育行政のトップとして責任を取る」小学生死亡のプール事故受け教育長“辞職” 2024年7月、高知市の長浜小学校の水泳の授業が、設備の故障に伴って水深が深かった近くの中学校のプールで行われ、4年生の男子児童が溺れ、死亡しました。 16日、高知市教育委員会の松下整教育長が「教育行政の責任者として責任がある」として辞職を発表し、午後、記者会見を開きました。 松下教育長の説明によりますと事故が起きた5日後、松下教育長は、高知市の桑名市長に辞職願を提出。その上で、9月議会での答弁や検証委員会の立ち上げなどの対応は松下教育長が担い、このほど、再び辞職願を提出し、正式に受理されたということです。 検証委員会は8月に立ち上がり、これまでに2回の会合を開いています。あすには3回目が予定されていますが、検証結果がまとまる前に辞職することについて、松下教育長は、「『責任を果たしていないのでは』という見方があるのは自覚しているが、当初から辞職が責任を取る方法と考えていた。」と繰り返しました。 (記者からの質問) 「Q.検証委員会の取りまとめや提言を『自身が受けとる必要がある』とは考えたか?」 (高知市 松下整 教育長) 「そのような思いがまったくなかったわけではありません。ですが先ほどから申し上げておりますように、私は最初から教育行政のトップとして、この事故の重大さからいって、職を辞するのが私なりの方法であると考えておりましたので、今もその気持ちは変わりません」 松下教育長は、2022年1月に教育長に就任。任期は12月末までで、2か月あまりを残していました。
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