「大谷翔平がまったく知らなかったというのは信じられない」水原一平元通訳が違法賭博で借金を膨らませた時代に所属していたエンゼルスのチーム内から出てきた疑念の声…米報道
水原通訳がドジャースを解雇された問題の波紋が止まらない。全米メディアは連日ように水原通訳が解雇された問題を”水原スキャンダル”、あるいは”大谷スキャンダル”として報道している。 大谷の弁護団が「大谷が大規模な窃盗の被害者であることを判明し、この問題を(捜査)当局に引き渡した」との声明を発表。ドジャースが事実確認を行った上で21日に大谷の相棒とも言える存在だった水原通訳を解雇した。違法なスポーツ賭博に手を染めて、450万ドル(約6億8000万円)まで膨らんだ借金を大谷の口座から窃盗したお金で返済したとされる。だが、水原通訳は20日に米スポーツ専門局ESPNの取材に対して、当初、「大谷に借金を肩代わりしてもらった」「二度とこのようなことがないように助けてくれた」と語り、目の前で大谷がパソコンを使って送金したことを明かしていた。それが、突然、翌日にすべての発言を撤回。 「大谷は自分のギャンブル活動、借金、返済努力について何も知らなかった」と語り、ESPNが発言内容を変えた理由を聞くと、「嘘をついた」と説明したという。また水原氏は20日に韓国でのパドレス戦後にクラブハウスで全選手に「私はギャンブル依存症。すべての責任は私にある」と懺悔しているが、ニューヨークポスト紙によると、その際、1人の選手が「それがどうしたの?」と質問し、球団社長が「大谷がそれを払った」と説明した途端に、大谷の様子が明らかにおかしくなり、初めて耳にしたという感じでミーティング後に別の通訳を連れて話の内容を確認していたようだったというのだ。 大谷が肩代わりにしたのか?それとも水原氏が盗んだのか?これらの発言の揺れに数多くの疑問が噴出したため、マスコミ各社は、韓国でのパドレスとの第2戦後に大谷自身のコメントを求めたが、大谷は沈黙を守った。その状況に厳しい緊急提言を行ったのが、スクープした地元ロサンゼルスタイムズ紙のディラン・ヘルナンデス記者だ。以前はドジャースの番記者で現在はコラムニストとなっているヘルナンデス記者がコラムで「大谷は水原問題をきっかけに大人にならねばならない」と呼びかけたのだ。 同記者は「ほとんどの野球選手がグラウンドに立つとき、歯を食いしばり、笑わず、仕事で野球をやっているような顔をしている。だが大谷は例外だ。彼は微笑み笑い、じゃれあうジェスチャーをする。彼の才能がこのスポーツをゲームのように快適に扱う余裕をもたらしている」と書き出し、NBAのスーパースターのマジック・ジョンソン、プロボクシングの元6階級制覇王者マニー・パッキャオ、サッカー界のスターであるロナウジーニョに重ねた。 その上で「フィールド外で大谷は成長しなければならない。長年通訳を務めた水原氏の解雇は彼への警告となるべきだ。大谷は7月に30歳になる。彼はそのように振る舞い始めなければならない」と提言した。同記者は、日ハム時代の大谷が寮を出ずに銀行口座にお金にもほとんど手を出さなかったというエピソードを交え「彼は他の人々が彼のためにやってくれることに頼った。2018年に米国に移ってきたときに大谷はほぼすべてを水原氏に頼ることになった。水原氏は大谷の運転手になり買い出し役になり無二の親友になった」と紹介。
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