安房医療福祉専門学校の南房総校が開校(千葉県)
社会福祉法人太陽会(亀田信介理事長)は、介護福祉士の養成などを行う安房医療福祉専門学校南房総校(亀田省吾学校長)を5日、南房総市和田地区に開校した。同日、開校式があり、関係者約50人が、地域の新たな介護人材育成拠点の誕生を祝った。 同校は、市から無償貸し付けされている旧嶺南中学校和田校舎を使用。開校に伴い、鴨川市の亀田医療技術専門学校から、介護福祉学科と、日本語学科の機能が移管された。 開校式では、亀田理事長があいさつ。高齢化、少子化が進む日本全体や安房地域の現状に触れ「どのようにして持続可能で、安心して住める地域にするか。行政と一体になってみんなで考えていく必要がある。地域の中で愛され、一緒に伸びていけるような学校になれれば」と思いを語った。 テープカットでは、亀田理事長や亀田学校長、南房総市の石井裕市長、同市議会の峯隆司副議長、館山市長代理の菅田茂樹健康福祉部長が、開校を祝った。 続けて入学式も行われ、介護福祉学科の新1年生11人が、亀田学校長に入学許可を受けた。入学生を代表し、鈴木聖奈さんが「学友と共に自分を高めていく」と宣誓した。 学生の国籍の内訳は、1年生がベトナム10人、日本1人。亀田医療技術専門学校から転籍した2年生32人が、ベトナム25人、日本6人、ドイツ1人となっている。 施設は、A棟(平成16年建築)が、鉄筋コンクリート造の3階建てで、延べ床面積2315・36平方メートル。B棟(同3年建築)は、鉄筋コンクリート造3階建てで、延べ床面積1477・59平方メートル。入浴やトイレの介助といった実技を学ぶ実習室など教室が11室、図書室や保健室、学生食堂などを備える。 「障害福祉サービス事業所らんまん和田事業所」が運営する学生食堂「花カフェ」は、4月下旬に開所予定で、一般も利用できる。学生らに故郷を感じてもらおうと、ベトナム料理なども出すという。