クリープハイプ尾崎世界観の「転の声」が芥川賞候補作に 受賞作品は7月17日に発表
日本文学振興会は13日、第171回芥川賞・直木賞の候補作品を発表し、クリープハイプのボーカル、ギターの尾崎世界観(39)の「転の声」が芥川賞候補作となったことが分かった。受賞作品は7月17日に発表される。 それぞれ5作ずつノミネートされており、芥川賞候補は尾崎のほか、朝日奈秋さんの「サンショウウオの四十九日」、坂崎かおるさんの「海岸通り」、向坂くじらさんの「いなくなくならなくならないで」、松永K三蔵さんの「バリ山行」が選ばれた。 直木賞候補には青崎有吾さんの「地雷グリコ」、麻布競馬場さんの「令和元年の人生ゲーム」、一穂ミチさんの「ツミデミック」、岩井圭也さんの「われは熊楠」、柚木麻子さんの「あいにくあんたのためじゃない」が選ばれた。 尾崎はクリープハイプを2001年に結成後、活動の傍ら2016年に初小説「祐介」を書き下ろしで刊行してデビュー。以降はほぼ毎年作品を執筆し、2021年に単行本を出した「母影」は第164回芥川賞候補にもなった。