植林地の苗木も被害 シカ対策の切り札になるか 県がシカを捕獲する新技術の勉強会 広島
講師 BO-GA 市川哲生 専務 「踏んでも大丈夫です」 参加者 「あー痛い」 市川哲生 専務 「痛いですか」 くくりわなについては詳しく使い方を指導しました。これまで植林地の獣害対策は防護柵を張るだけで、捕獲は猟友会頼みでした。 柴田和広 記者 「3年前の実証試験のときは、このヒノキの植林地の周り700メートルに30カ所のエサ場を作って、シカの餌付けをしたそうです。1か月間31頭の捕獲のかげでは30カ所のエサを1か月間、毎日、新しくする努力があったということです」 講師 BO-GA市川哲生 専務 「エサでおびき寄せて、そこは手間をかけるんですけど。人間の都合のいいところでエサでおびき寄せることで、安全性とか効率性を増すことができる。狩猟者さんだけに依存するんじゃない、新しい捕獲技術じゃないかなと思います」 参加者の1人は「いいやり方だと分かった。しかし、費用や労力の問題もある。導入については持ち帰って検討したい」と話していました。 広島県では今後もこうした研修会を開き、普及を図る考えです。 ◇ ◇ ◇ ◇ 広島県の一昨年度のアンケート調査によると、5年以内に苗木を植えた植林地の約3割が野生動物の被害を受けていて、このうちヒノキの被害の7割はシカによるもの。シカ対策が急がれます。この「水際捕獲」は一部、農業分野にも導入されていて、北広島町と安芸高田市との境界区域で行ったところ、かなりの頭数を捕獲したという報告もあります。効果のある捕獲方法といえますが、その餌代の費用と人手をどこから捻出するかが課題となっています。
中国放送
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