母に攻撃しながら泣きわめく3歳息子 思わず泣き出す母に話を聞くと…「気持ちが痛いほどよくわかる」
子どもがかんしゃくを起こしたとき、どう対応するのがいいのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。今回は「子どものかんしゃくに悩むお母さんに寄り添ったとき」のエピソードを紹介します。 【漫画イラスト】「いつも突然怒り出して止まらないの」と泣き出してしまった友人(イラスト:チッチ) イラスト:チッチ
激しく怒り出した男の子
ナナ(仮名)さんが友人の家に遊びにいったときのできごとです。友人とお茶をしていると、それまで機嫌よく遊んでた友人の子ども(当時3歳)が急に怒り出し、友人に殴りかかってきました。 ナナさんが止めに入っても子どもの興奮は収まらず泣きわめいたまま。友人は幼稚園入学をひかえ心配を募らせていたようで「いつも突然怒り出して止まらないの」と泣き出してしまいました。
気持ちが落ち着く方法とは…
そのときの話をナナさんに聞いてみました。 ーあなたが取った行動について具体的に教えてください。 私の娘も泣き出すと、パニックで止まらなくなり何十分も泣き続けてしまうので小児科の先生に相談していました。その際、子どもによってそれぞれ気持ちが落ち着く方法があることを聞きました。娘の場合は、かんしゃくを起こしたらお気に入りの布団に入ると嘘のように泣き止んでいたので、その話を友人に伝えました。 ーその行動を取った理由を教えてください。 専門的な知識があるわけでもないので、この行動が合っているかどうか不安もありましたが、泣きわめく子のつらさは自分の娘をみてよくわかったので、少しでも軽減してあげたいと思いました。また、友人の気持ちも痛いほどよくわかり、今までずっと悩みを抱え込み、子どもを幼稚園に行かせるという当たり前のような将来の希望まで消えてしまいそうになっている友人を、なんとかして助けてあげたいという気持ちになり行動にうつしました。 ーあなたが取った行動で、その方(またはそのお子さん)はどういった反応をしていましたか? 友人の子どもは音楽が流れるぬいぐるみが普段からお気に入りだと聞いたので、それを子どもに抱きしめさせました。しばらくは泣いていましたが、子どもの怒りも次第に収まり、泣き疲れたのかそのまま眠ってしまいました。可愛らしい寝顔をみながら友人はそっと子どもの頭をなでて「本当はとっても優しくてかわいい子なの。この子の苦しみを取り除いてあげたい。お友だちとも仲良く遊べるようにしてあげたい」と言っていました。