幕末の刀工・源清麿のふるさとで刀剣に親しむ 25振りの展示と「刀剣乱舞ONLINE」とのコラボイベント開催へ
長野県東御市は24日、地元ゆかりの古今の刀工を特集する展覧会「東御の刀鍛冶―繋(つな)ぐもの―源清麿、山浦真雄、山浦兼虎、そして宮入法廣(のりひろ)へ」を9月14日~11月24日に同市八重原の梅野記念絵画館・ふれあい館で開くと発表した。刀工の一人、幕末の山浦環(源清麿)にちなみ、「きよまろ、帰る」と銘打って「刀剣男士 源清麿」が登場するオンラインゲーム「刀剣乱舞ONLINE」との連携イベントも計画している。 【写真】刀剣が好きで一念発起 移住した地域おこし協力隊員が企画準備
今の同市滋野地区で生まれた幕末の刀工、山浦環の刀6振り、兄の山浦真雄の刀7振り、真雄の長男の兼虎の刀4振り、同市八重原の刀剣作家宮入法広さん(68)=県無形文化財保持者=の刀3振りなど計25点を展示する。
9月14日午後1時半から宮入さんと、刀剣に詳しい原田一敏・ふくやま美術館(広島県)館長が対談。同29日は午前11時からゲームの宣伝隊長「おっきい こんのすけ」との撮影会、午後2時から宮入さん、こんのすけと刀剣や清麿について学ぶ催しを企画している。
10月17日午後6時から宮入さんと、刀剣文化振興を担う市地域おこし協力隊員の目黒慶子さんが展示解説。目黒さんは9月21日、10月26日、11月4日の午後2時から初心者向けに鑑賞方法を紹介する。
宮入さんは「ゲームの関係で刀剣に興味を持つ女性は多い。ひと昔前は老人の趣味でしかなかったが、きれいだと認められ、広がりを見せている」と話した。市によると山浦家などゆかりの地を訪ねる愛好家も多い。
市発足20周年事業。期間中の土日祝日はしなの鉄道田中駅、海野宿、絵画館がある芸術むら公園を無料バスで結ぶ。