「厄」払い過ぎ注意!?バラエティ豊かな5つの厄払いが行われる奇祭「宝光院 はだか祭」とは
裸男たちの厄を一身に受ける!?祭りの主役「心男」とは
正午に行われた3回目の豆打式では、裸男たちと同じハチマキをした男が豆を撒いていました。この男性こそ、今回の祭りの主役です。 (髙嶋泰道さん) 「今年、心男(しんおとこ)を賜ります。みなさんの厄を一身に受けて、みなさまが健やかに一年過ごせるように」 心男はこの後、その年の裸男全員の厄を自分一人の体で受け止める「心男遷座」という衝撃の厄払いを行います。その方法は、裸男たちが心男の体に触れることで、自分たちの厄を心男に流し込むのです。髙嶋さんは、境内を埋め尽くすたくさんの観客の中、たくさんの裸男たちに担がれながら、心男の役目を見事にやり切りました。 (髙嶋泰道さん) 「体感はあっという間。みなさんの一年の健康を祈って、無事過ごせるようにというだけの気持ちで、ただ空を眺めてきれいだった」 午後3時の「心男遷座」が終わると、祭りもいよいよフィナーレ。最後の厄払いは「福徳利剣木授与」です。 稲作が盛んだった地域にちなみ、俵の中には「ひだりめ不動」の剣を模した木製の小さな剣「利剣木」が仕込まれています。それをつかみ取った者は、問答無用で一年間を幸せに過ごせるという超スペシャルな厄払いです。 通常は2~3分で終わるこの争奪戦、今年は5分経っても出てきません。最終的に勝ち取ったのは、体だけでなく心も強くなりたいと初参加した、ムキムキマッチョこと若山さんでした。 こうして幕を閉じた「宝光院はだか祭」。祭りが終わった後も、参拝客のため鈴木住職は朝から約12時間にわたり、ご祈祷を続けていました。 (住職・鈴木孝慈さん) 「ウチの寺に来て、悲しい顔で帰られる方はこの日は少ない。それが我々にとっての喜びであり、やりがい」 厄を払って新しい一年を過ごしてほしいと話す住職に、アツい手形をいただきました。 CBCテレビ「チャント!」2月14日放送より
CBCテレビ