大阪府が自粛再開の基準「大阪モデル」公表 吉村知事「まずはトライをしてみたい」
大阪府・独自の医療崩壊防ぐ基準「大阪モデル」を決定 吉村知事「まずはトライをしてみたい」
大阪府は5日午後、大阪府庁で行われた「第15回新型コロナウイルスの対策本部会議」で、休業要請を行っている施設の再開などを判断するための独自の基準「大阪モデル」を発表した。 【中継録画】大阪府、自粛解除の基準「大阪モデル」を公表へ 新型コロナ対策本部会議(2020年5月5日)
大阪府独自の基準「大阪モデル」に基づいて今月15日以降、段階的に解除していく
大阪府は、政府の緊急事態宣言の延長を受け、生活の維持に必要な場合を除く外出自粛や、遊興施設などへの休業要請を、今月31日まで延長することを決定した。 しかし、休業要請などを継続しつつ、大阪府独自の基準「大阪モデル」に基づいて、今月15日以降、段階的に解除していくと発表した。
感染経路がわからない患者数や重症患者の受け入れ病床の使用率などを指標に
その基準としては、感染経路がわからない患者数や、検査を受けた人のうちの陽性者の割合、重症患者の受け入れ病床の使用率などを指標とし、この指標に基づいて、今月15日に外出の自粛や休業要請などの措置について、段階的な解除を判断していくとしている。
「修正点があれば臨機応変に修正していきたい」
大阪府の吉村洋文知事は会議後の会見で「初めての取り組みで我々にとてもチャレンジで。これから発生する大阪府のそれぞれの感染者の動きなどをみて、修正点があれば臨機応変に修正していきたいと思います。よりよい数値判断基準となれば修正していきたいとおもいます」と述べた。
「『大阪モデル』としてまずはトライしてみたい」
また「国の出口戦略も判断されると思いますので、国の出口戦略の方がより優秀だと正確な把握ができると判断すれば、それは国の基準をするというのもありますが、大事なのは数字で示すということでまず数値で出口戦略を示す、あらたな入口の戦略も示す、入口・出口を数字で客観的な指標をを以て判断するという『大阪モデル』として、まずはトライをしてみたいと思います」と話していた。
達成基準は太陽の塔や通天閣のライトアップで府民に周知?
また、吉村知事は、基準の達成状況を府民に見える形で公表したいと話す。基本的に、数値は公式サイトで発表していくが「大阪城や通天閣のみなさん、万博公園であったり、それぞれのライトアップするポイントでしばらくお願いしたい」と話した。 吉村知事は「それぞれの組織で準備があると思うので。(万博記念公園の)太陽の塔はすぐできる、大阪城公園はフィルムを変えなくてはいけない、通天閣は民間なのでお願いしないといけないが、15日までにはできるところからどんどんやっていく目印になるようにやっていきたい」と述べた。