定年退職した元上司から「たまには飲もう」とお誘い。ぜんぜん会いたくないときはどう断る?
ビジネスパーソンにとって、言葉は頼もしい武器。どんな言い方をすれば、相手の気分を害さずに真意を伝えられるのか。クイズに挑んで、ワンランク上の「大人の言い換え力」を身につけましょう!(クイズ制作/石原壮一郎) 著者プロフィールを見る ● クイズ 半年前に定年退職して地元に帰った会社の元上司。「来週、そっちに行くから飲もうよ」と連絡があったが、もともと好きな人ではなかったので、べつに会いたくない。 とはいえ「なんで今さらあなたと飲まなきゃいけないんですか」と言ったらかわいそうだ。どう言って断るか? (A)「飲みたいのは山々なんですけど、来週は仕事が立て込んでいて……」 (B)「私は都合が合わないんですが、○○が会いたいと言ってましたよ」 (C)「あー、ごめんなさい。再来週なら大丈夫だったんですけど……」
● 正解は…… A ◎ (A)「飲みたいのは山々なんですけど、来週は仕事が立て込んでいて……」 × (B)「私は都合が合わないんですが、○○さんが会いたいと言ってましたよ」 △ (C)「あー、ごめんなさい。再来週なら大丈夫だったんですけど……」 ● 解説 退職した側は、自分は部下や後輩に慕われていたと思いがち。仮に多少は慕われていたとしても、退職したらもはや「過去の人」であり、現役世代から積極的に会いたいと思ってもらえるケースは極めてまれです。寂しい話ですが、まあ仕方ありません。 ここは策を弄さず、Aの定番の言い方で断わるのがベスト。定番だからこそ、元上司に「現実」を気付かせることができます。自分だけ逃げるBは、けっこう最悪。その○○さんに深く恨まれるでしょう。Cだと、もし上司が「予定を変えるから再来週に飲もう」と言い出したら万事休すです。でもまあ、時間と心に余裕があったら、たまには付き合ってあげてください。
石原壮一郎