【西武】球界最小兵164センチ「つなぎ役」滝沢夏央、1軍定着へ走攻守で「アピールしたい」
<日本生命セ・パ交流戦:西武-広島>◇11日◇ベルーナドーム 西武滝沢夏央内野手(20)は試合前の練習から入念な準備を欠かさない。 守備練習では二塁、三塁、遊撃の順番で3つのポジションからノックを受ける。「どこでも守れる準備はしとかないといけないと思うので」と持ち前のユーティリティーぶりを発揮して1軍定着を図る。 ファームでは今季出場した38試合全て遊撃で出場。だが、1軍の遊撃ポジションには絶対的レギュラー源田壮亮内野手(31)がいることもあり、昇格後は三塁を主戦場としている。「あんまりやってこなかったポジションですけど」としつつも「そこ(三塁)で出られるチャンスをいただいたので、もっと結果出してアピールしたいなっていう思いです」と決意を示した。 打撃でもアピールが続く。5月17日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)から1軍に昇格すると、同30日の中日戦(バンテリンドーム)では途中出場ながら2安打の活躍。まさに数少ないチャンスをものにし、翌31日の巨人戦(ベルーナドーム)からスタメン出場を続けている。「相手が嫌がるようなバッティングっていうのが自分の目指しているスタイルなので」と打撃練習では野手の間を抜くような低く鋭い打球を広角に飛ばす。 今季1軍では出場13試合で打率2割2分5厘ながら、出塁率は3割1分1厘を誇る。「(体の)大きい選手に比べたらボールも飛ばないですけど、それなりに球数を投げさせたりっていうのは意識しています」と、これからも打線のつなぎ役としてチームに貢献する。現状チームは苦しい状況にあるが、走攻守で存在感を見せる身長164センチの球界最小兵がチームを浮上させる大きなピースとなる。【水谷京裕】