最後のルノー・スポールは味わい深い!!! 新型メガーヌR.S. ウルティムの走りに迫る
ルノー・スポールの名を冠する最後の限定車「メガーヌ R.S. ウルティム」に小川フミオが乗った。フランス製ホットハッチならではの魅力を考えた! 【写真を見る】新型メガーヌR.S. ウルティムの詳細(17枚)
専用装備に注目!
スポーツ性能に特化したハッチバック車をホットハッチと呼ぶ。フランスの代表選手は、メガーヌR.S. ウルティムだろう。このホットハッチがなくなってしまうというのだ。 メガーヌR.S.は、車名に入ったイニシャルのとおり、ルノーにあってF1をはじめモータースポーツ活動を担当してきたルノー・スポールが開発を手がけたモデルである。 今回、ルノー車のホットモデルは、ルノー・スポール(R.S.)でなく、アルピーヌのブランドで発売されるという本社の決定により、このウルティムがメガーヌR.S.の最後のモデルとなる。 それがファンを失望させ、かつ、それでもこんな楽しいモデルが作られたことで喜ばせてもいる。ルノーは罪作りな会社だなぁ。 メガーヌR.S. ウルティムは、車重1.4t、全長4.4mのハッチバックボディに、221kW(300ps)の最高出力をもつパワフルなエンジンを搭載する。 ルノーによると「クローズドコースでのスポーツ性能を高めたモデル」と、されている。 専用装備は下記のとおり。 ・ULTIMEマットブラックデカール(フロント、サイド、ルーフ、リヤ) ・ブラックルノーロゴ(フロント、リヤ) ・ブリリアントブラックフロント F1 ブレード ・R.S.スポーツフェンダー(ブラックバッジ付) ・19 インチアロイホイール 「Fuji Light」(ブラック) ・ブリヂストン ポテンザ S007(タイヤ) ・サイドウインドウモールブラックフィニッシャー ・「ブリリアントブラック」ドアハンドル ・「ブリリアントブラック」リヤディフューザー ・「R.S.ULTIME」ロゴ入りキッキングプレート ・ロラン・ウルゴンサイン入りプレート(シリアルナンバー付) ・専用デザインハンズフリーカードキー ・専用ボディカバー(室内用) 上記のうち、ロラン・ウルゴンとは、ルノー・スポールモデルのテスト/開発ドライバー。かつて、ニュルブルクリンク市販前輪駆動 車の最速記録(7分54秒36)をうち立てたドライバーだ。 ウルゴンは、「メガーヌ R.S. ウルティムは、20年間にわたっての開発の恩恵を受けたモデル」と、話す。要は、前輪駆動スポーツモデルの頂点ともいうべき存在なのだろう。 ベースはルノー・メガーヌ・R.S.トロフィ。これで、ルノー・スポールはなくなるとのことで、めいっぱい装備を増やし、英語のアルティミットとおなじ意味のフランス語「ultime」なるサブネームをつけた。