尾上菊五郎 孫の眞秀と共演 菊之助は初役で松王丸を勤め 長男・尾上丑之助と親子共演
歌舞伎俳優の尾上菊五郎さん(81)をはじめ、尾上菊之助さん(46)、菊之助さんの長男・尾上丑之助さん(10)らが3日、東京・歌舞伎座の「三月大歌舞伎」(26日千穐楽)初日に登場しました。 【画像】尾上菊五郎、親子孫三世代で共演 『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』が初日 昼の部は、歌舞伎三大名作のひとつ『菅原伝授手習艦』より『寺子屋』が上演され、菊之助さんが松王丸を初役で勤め、松王丸の息子・小太郎を菊之助さんの長男・丑之助さんが演じ親子共演しました。 そして今回、名女方の四世中村雀右衛門の十三回忌追善狂言として『傾城道成寺』が上演されています。四世雀右衛門がライフワークとして数多手掛けた「道成寺物」のひとつである、傾城清川を五代目として継いだ中村雀右衛門さん(68)が勤め、僧妙碩を長男・大谷友右衛門さん。そして友右衛門さんの長男・大谷廣太郎さんと二男・大谷廣松さんなど、菊五郎さんをはじめとした、故人のゆかりある出演者で上演されます。 公演前のインタビューで雀右衛門さんは「傾城の姿を通じてより強く表現していたと思います。恨みを語りながらも、愛おしかった気持ちも大切に勤めたい」と語っていました。 また、『傾城道成寺』のクライマックスには菊五郎さんと二人の童子役の坂東亀三郎さんと眞秀さんが登場し舞台を盛り上げました。