『虎に翼』第23週「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」を振り返る 寅子と原爆裁判
NHK連続テレビ小説『虎に翼』(土曜日は1週間の振り返り)。第111話から第115話までの第23週「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」を振り返る。 【写真】伊藤沙莉から橋本環奈へのバトンタッチ 第111話では、直明(三山凌輝)と玲美(菊池和澄)の間に子供が産まれ、猪爪家はますますにぎやかに。星家では寅子(伊藤沙莉)が百合の様子がおかしいことに気付く。時代は昭和34年11月。「原爆裁判」は約4年間、27回にも及ぶ準備手続を終える。いよいよはじまる口頭弁論に向け、弁護士の雲野(塚地武雅)は気合を入れ直すが……。 第112話では、昭和35年2月、いよいよ「原爆裁判」の口頭弁論が始まる。記者の竹中(高橋努)は雲野から裁判の記録を記事にしてほしいと依頼されていた。星家では寅子の体調が最近すぐれないのは更年期障害が原因ではないかと指摘される。百合の物忘れも少しずつ深刻になりつつあった。 第113話では、原爆投下は国際法に違反しているかどうか、原告・被告双方が国際法学者による鑑定を求めた。竹中の記事によって「原爆裁判」に世間の注目が集まりはじめる。一方、星家では百合の認知症が進行。寅子は航一(岡田将生)、優未(毎田暖乃)と共に懸命に百合を支えるが、寅子自身の体調もすぐれない日々が続く。 第114話では、昭和37年1月、原告のひとり、吉田ミキ(入山法子)が法廷に立つことを承諾し、広島から上京してくる。一方、星家ではのどか(尾碕真花)の態度に不満が爆発し、優未が家を飛び出してしまう。登戸の猪爪家に連絡したら大ごとになると考えた寅子は、どうしたものかと頭を悩ませる。 第115話では、時代は昭和38年6月に。桂場(松山ケンイチ)は最高裁判事のひとりに任命され、竹もとで修業に励む梅子(平岩紙)と道男(和田庵)にも人生の転機が訪れる。更年期の不調を抱えながら、認知症の百合に向き合う寅子。そして昭和38年12月、「原爆裁判」の判決が言い渡される。
リアルサウンド編集部