滋賀県の病院で死亡した患者に対する殺人の罪で服役した後に無罪となった女性が、国と県に賠償を求めている裁判で、女性が法廷で、「違法な取り調べを知ってほしい」と訴えました。 　滋賀県東近江市の湖東記念病院で看護助手だった西山美香さんは、患者を殺害した罪で12年間服役した後、やり直しの裁判で無罪が確定しました。西山さんは、国と滋賀県に対し、捜査の違法性などを訴え、約4300万円の損害賠償を求めています。 　27日は、この裁判では初めて、西山さん本人に対しての尋問が行われていて、西山さんは裁判を起こした理由について、「取り調べの違法性や、国が不服の申し立てを繰り返すことで苦しんでいることを知ってほしい」と話しました。この後は、国側からの質問などが行われます。