パリ五輪まで3か月 出発した「聖火」と愛知県の縁 地元の思いを背負い走りきった中学生たち
パリオリンピックの開幕日まで、あと3か月。オリンピックといえば「聖火リレー」ですが、その「聖火」、実は愛知県と深いつながりがあったのです。
聖火ランナーに選出されたのは愛知県稲沢市の中学生9人
4月16日、オリンピック発祥の地ギリシャで行われたパリ五輪に向けた採火式。聖火は、巫女の姿の女性から最初のランナーに手渡され、68日間をかけ1万人が繋ぎます。 4年に一度の祭典で盛り上がるギリシャ・オリンピアの町。楽しそうに踊る子どもたちの輪の中をよ~く見ると、制服姿の日本人がいました。この子たちは愛知県稲沢市の中学生。実は、稲沢市とギリシャ・オリンピア市は37年前から姉妹都市なのです。中学生たちは聖火ランナーとして招待され、滞在中は地元の人たちと交流をしました。
稲沢市民が聖火リレーに参加したのは今回で7度目。前回の東京五輪では、コロナの影響で出発直前に中止となったため、約8年ぶりのギリシャ訪問となりました。 ギリシャへの出発直前、聖火ランナーに選出された9人は、「オリンピックに関われるのが凄いなって」「ありがとうって、みんなのことと平和を考えて走りきってきたいです」「中学生の私が(トーチを)持っていいのかなと責任感というのを感じます」「日本の代表としてふさわしいように、堂々と前を向いて走りたいです」と意気込みを語りました。
9人の大きなミッションは、聖火の火を繋げることですが、トーチを持てるのは先頭の人だけ。誰が持つのかは、現地でギリシャの市長が抽選で決めます。到着後、さっそく抽選が始まり…祖父江中学校の日野竜哉くんが、見事当選しました! 念願が叶い満面の笑みを浮かべる日野くんには、トーチへのある思いがありました。
ギリシャからフランスへ豊川の技術で繋いだ聖火リレー
聖火ランナーとしてトーチを持つのは、祖父江中学校の日野竜哉くんに決まりました。 祖父江中学校 日野竜哉くん: 「同じ愛知県の方たちが作ったトーチを持つことは、とても光栄なことだし誇りだと思います。僕の持つトーチは、日本代表としてのいろんな思いや意志が入ったトーチだと思います。その責任と思いを背負って、しっかり走れるように頑張ってきたいと思います」 日野くんが言うように、実は「トーチ」のある部分は愛知県で作られているのです。